「北里氏の業績広く知って」 ゆかりの小国町など

西日本新聞

 新たな紙幣の肖像画に採用された北里柴三郎の出身地、熊本県小国町では9日、北里の業績を紹介する記念館で北里耕亮町長(50)が会見し「町民ばかりでなく、九州にとっての喜びであり誇り。博士の『学習と交流を大切に』という言葉を受け継ぎ、地域振興にもつなげていきたい」と語った。

 町長は北里と同じ集落出身で遠縁に当たる。記念館には蔵書や遺品を収めた北里文庫の建物や生家の一部などがある。来場者は年間6千人で熊本地震以降半減しており「業績をより広く知ってもらうためにも新たなイベントも開催していってもらいたい」と話した。

 出身校の熊本大医学部(当時の熊本医学校)の一角には胸像が置かれ、大学院に「柴三郎プログラム」と呼ばれる課程がある。原田信志学長は「医学の研究を深めることで病気の原因を突き止め、治療法や予防法に役立てようとした。熊本大医学部が目指す目標の一つ」として今に受け継がれる功績を語り「研究をしっかり行い、それを基に良い医師になるという北里氏の教えが、多くの医学生に伝わるきっかけになれば素晴らしい」と喜んだ。

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 新1万円札裏面の東京駅の駅舎を設計した辰野金吾の出身地・佐賀県唐津市でも喜びの声が広がった。

 長く顕彰活動を続ける「唐津赤レンガの会」の田中勝会長(70)は「辰野の没後100年の節目に素晴らしいニュース。唐津市民として誇りに思う」と笑顔。辰野は新1万円札の肖像画に採用される渋沢栄一の自宅の設計も手掛けたといい「渋沢とともに辰野を全国に発信できれば」と期待を込めた。

=2019/04/10付 西日本新聞朝刊=

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