「雨傘」デモ 提唱者ら有罪 香港裁判所9人に判決 政治的自由縮小に懸念

 【香港・川原田健雄】2014年に香港中心部で起きた大規模民主化デモ「雨傘運動」に絡み、香港の裁判所は9日、公共スペースや道路の違法占拠を企てた公衆妨害共謀罪などで、デモ提唱者の香港大准教授ら9人に有罪判決を言い渡した。量刑は後日言い渡される。

 裁判官は、香港の主要道路がデモ隊によって長期間占拠された雨傘運動は香港法が定める言論の自由の枠を超える違法行為だと判断。中国の習近平指導部が香港への締め付けを強める中、政治的自由の縮小が懸念される判決となった。

 有罪判決を言い渡されたのは、デモを提唱した戴耀廷・香港大准教授、陳健民・元香港中文大准教授、牧師の朱耀明氏の3人と、立法会(議会)の民主派議員ら6人。昨年11月の初公判では、9人全員が「政治的な起訴に抵抗する」として起訴内容を否認した。

 戴氏ら3人は13年に政治改革を求めて金融街セントラル(中環)を占拠する運動を発案。公衆妨害共謀罪で起訴された。14年9月のデモ開始時のアドミラリティ(金鐘)の道路占拠を扇動したとして、公衆妨害扇動罪などにも問われたが、一部は無罪となった。

 デモは行政長官選挙で事実上、親中派しか立候補できないよう中国が決定したことに学生らが反発。約2カ月半にわたり道路を占拠した。

 朱氏はこの日の公判で「占拠運動を後悔していない。(香港の民主化を)諦めてもいない」と強調した。

=2019/04/10付 西日本新聞朝刊=

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