【特派員オンライン】ごみ出しに見るお国柄

西日本新聞

 転勤するたびに四苦八苦するのがごみ出しだ。地域によって出し方に違いがあり、面倒だが面白さもある。赴任地の中で印象深かったのは佐賀県武雄市。自治体指定の有料ごみ袋に氏名欄があり、記名ついでに「ありがとうございます」と収集業者への謝意をつづる人も多く、見掛けると心が和んだ。

 今春、暮らし始めた韓国釜山市のマンションでは燃えるごみは有料袋に入れ、それ以外は地下のごみ集積所に分別して捨てるのがルールらしい。曜日指定はなく、いつでも捨てられるのはありがたい。引っ越しに使った段ボール箱を引きずって集積所に行くと、ネット通販の空箱が山積みで、宅配サービスが盛んなお国柄を垣間見た。

 まずはごみ袋を買おうと大型スーパーで探したが、見当たらない。仕方なく食料品を購入してレジ袋を頼み、レシートを見ると、袋代が1枚約80円。1枚5円程度の日本のレジ袋と比べると驚くほど高い。なぜだろうと袋を確認すると、まさに探していた自治体指定の可燃ごみ袋で、レジ袋を兼ねていたのだ。食料品をごみ袋に入れるのは妙な感じだが、合理的でもあり、おおらかな国民性も感じた。 (釜山・前田絵)

=2019/04/11付 西日本新聞朝刊=

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