多久観光をサイトでPR 花見、キャンプ、陶芸… 専門コーナーで魅力発信

西日本新聞

 全国津々浦々、その土地で住民たちが営む日常生活や遊びを体験できる観光イベントを紹介するウェブサイト「TABICA(タビカ)」に3月、多久市の企画だけを集めたコーナー「多久市偏愛紀行」が登場した。同市での体験内容はキャンプやピザ作り、陶芸など多岐にわたる。ホスト役を務める住民たちは参加者と交流を深め、魅力発信に一役を買っている。

 「多久の名物の岸川まんじゅうです」「子どもさんにフルーツをどうぞ」。3月末、桜の花が見頃となった同市多久町の岩屋山渓桜公園で、市内外の約50人が花見をしながらバーベキューを楽しんでいた。

 参加者をもてなすのは、市内の町づくり団体「チーム岩屋山」のメンバー。市の良さや地元の名所を知ってもらおうと毎年イベントを開いており、昨年からはTABICAを通じた参加者も募るようになった。

 この日、同サイトから申し込んだ11人が参加した。佐賀市の主婦、末永美穂さん(37)は「こんな名所があることも知らなかった。見事なおもてなしで、また多久に来たいなと思いました」と満足げだった。

 公園の利用者は近年減少しているといい、同団体の倉富治利代表は「にぎわっている光景を見るとやりがいがある。情報はネットで広がるので、参加者の発信でまた次につながります」と顔をほころばせた。

 サイトでは町歩きや農業など、自分が暮らしの中で取り組んでいる趣味や仕事が体験できる企画を紹介。参加希望者は会員登録後、地区やカテゴリ別に興味のある体験を選び申し込む。

 市は2017年、同サイトと提携を始め、多久市偏愛紀行は運営者の「ガイアックス」(東京都)と共同で立ち上げた。同サイトには市内の13の個人と団体がホスト登録、偏愛紀行のコーナーでは料理やアートなど16の体験イベントを紹介。同サイトを通じてこれまで県内や福岡県在住者を中心に約350人が体験イベントに訪れた。

 市によると、同サイトと提携してコーナーを持つ自治体は同市だけ。気軽に申し込め、日程の交渉やクレジット決済ができるなどネットならではの強みが特徴で、口コミの投稿で利用者増加にもつながるという。

 市商工観光課は「これまで地元の人しか楽しめなかった多久のコアな魅力を、市外の人にも広く体験してほしい」としている。

=2019/04/12付 西日本新聞朝刊=

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