熊本地震3年 犠牲273人しのび、復興誓う

西日本新聞

熊本地震の前震が発生した時刻に合わせ、キャンドルの前で黙とうする木山仮設団地の住民たち=14日午後9時26分、熊本県益城町 拡大

熊本地震の前震が発生した時刻に合わせ、キャンドルの前で黙とうする木山仮設団地の住民たち=14日午後9時26分、熊本県益城町

熊本地震犠牲者追悼式で、遺族代表あいさつに臨む増田敬典さん=14日午前10時15分、熊本県庁

 熊本、大分両県で273人が犠牲になった熊本地震は14日、最大震度7を最初に観測した前震から3年を迎えた。熊本県庁では犠牲者追悼式が開かれ、被害の大きかった同県益城町や南阿蘇村では住民が犠牲者をしのび復興を誓った。

 犠牲者追悼式には、遺族75人や蒲島郁夫知事、山本順三防災担当相ら計345人が参列。本震で南阿蘇村の自宅が全壊し、妻フミヨさん=当時(79)=を亡くした増田敬典さん(81)が遺族を代表して「悲しみは尽きませんが、亡き妻のためにも微力ながら復興の力になりたい」と思いを語った。蒲島知事は「経験や教訓を風化させることなく、災害に強い新たな熊本を築いていく」と述べた。

 学生3人が亡くなった旧東海大阿蘇キャンパス(南阿蘇村)の農学部実習場では約100人が追悼式に臨み、農学部3年の津田航士郎さん(20)は「亡くなった先輩たちの分まで前を向きたい」と話した。

 住宅約6200棟が全半壊した益城町では、本年度から9カ年計画で28・3ヘクタールの土地区画整理事業が着工する。14日にあったまち歩き企画では、住民たちが地震で傷ついた地域の思い出や変わりゆく街並みに思いをはせた。同日夜には町内の仮設団地で住民たちがろうそくに火をともし犠牲者を悼んだ。

=2019/04/15付 西日本新聞夕刊=

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