【動画あり】下関北九州道路「なぜ優先」 野党視察 福岡知事ら必要性訴え

西日本新聞 北九州版

下関北九州道路を巡り、地元自治体トップなどから聞き取りを行う野党4党の合同チーム(手前)=15日午後、北九州市小倉北区 拡大

下関北九州道路を巡り、地元自治体トップなどから聞き取りを行う野党4党の合同チーム(手前)=15日午後、北九州市小倉北区

 「下関北九州道路」(下北道路)を巡る塚田一郎元国土交通副大臣の「忖度(そんたく)」発言問題を受け、野党4党の合同チームが15日、北九州市を訪れ、地元自治体トップなどから事業について聞き取りを行った。野党側は必要性を訴える自治体側に一定の理解を示したものの「なぜこの事業だけ優先されるのか」と、本年度から直轄調査に移行した過程を問題視。塚田氏の参考人招致、衆参両院の予算委員会開催を与党側に求めていく考えを示した。

 「九州と本州を結ぶ大動脈でありながら(既存の関門トンネル、関門橋は)古くもろく細くなっている」。福岡県の小川洋知事は、昨年の西日本豪雨に伴う渋滞発生などを例に訴えた。

 野党議員から「全国108カ所ある地域高規格道路の候補地の中でなぜここだけ直轄調査になったのか。特別な配慮があったのか」と問われ、小川知事は「要望を繰り返し段階的に進んできた」と否定。北九州市の北橋健治市長は「発言は残念で痛恨の極みだ」と述べた。「下北道路と連結する関連道路の整備はどうなるのか」「災害時の代替機能を期待しているが、台風時などは新道路も既存路も通行止めになるのではないか」といった野党側の質問については、自治体側から明確な説明はなかった。

 石井啓一国交相が3月19日、予算案成立前に「直轄調査を行う方向」と自治体側に伝えたことも野党側は批判。「予算審議中の箇所付け公表は問題」と、新たな論点とする構えを見せた。

 国民民主党の原口一博国対委員長は終了後に「(政権首脳の地元ということで)行政の判断がゆがめられていないか、国会で追及していく」と強調した。同党と立憲民主、共産、自由の4党の6国会議員が参加、現地視察も行った。

=2019/04/16付 西日本新聞朝刊=