人吉市長選、4市議選告示

西日本新聞

 統一地方選後半の人吉市長選と、人吉、荒尾、水俣、合志の4市議選が14日告示され、7日間の論戦が始まった。人吉市長選には、元職の会社社長田中信孝氏(71)と現職の松岡隼人氏(41)の無所属2人が立候補。熊本地震で損壊した市庁舎の建て替えを巡る予算規模の妥当性が主な争点。人吉、荒尾、水俣、合志の各市議選は、総定数71に対し計82人が立候補を届け出た。内訳は現職56人、元職3人、新人23人。女性は計15人で前回15年から4人増えた。投開票は21日。(有権者数はいずれも13日現在、各市選管調べ)

人吉市長選は元職、現職一騎打ち

 人吉市長選の立候補者2人は、午前中から市内に繰り出し、有権者に支持を呼び掛けた。

 田中氏は同市鬼木町の選挙事務所前で第一声。「人口減少に歯止めをかけなければいけない。黙って見過ごすわけにはいかない」と雪辱を誓い、JR肥薩線の世界遺産登録や牛肉の世界市場への売り込みを目指すと主張。市民の声を市政に直接生かすとして、子育て世帯への家賃補助や高校生までの医療費無料化、循環バスの充実を掲げ、「前回は油断があった。市民との連携を一番大切にしていきたい」と訴えた。

 松岡氏は、市中心部の青井阿蘇神社で出陣式を開いた。「次代に引き継ぐことができる人吉の未来をつくるのが私の使命」と切り出し、全国に先駆けて人口減少と少子高齢化が進む危機感を強調した。事態の打開には市民との協働が不可欠とした上で「解決できれば、他地域に売り込むことができるビジネスチャンスになる」と持論を展開。IT企業誘致による振興策を訴え「若い人に選ばれる街にする」と力を込めた。

 有権者数は2万7457人。

=2019/04/16付 西日本新聞朝刊=