未明の震災 記憶に刻む 熊本地震本震3年 被災地で追悼、避難訓練

西日本新聞

大和晃さんが犠牲となった阿蘇大橋の崩落現場付近を訪れ、花を供える母忍さん。後方は(左から)兄の翔吾さんと父卓也さん=16日午前0時58分、熊本県南阿蘇村 拡大

大和晃さんが犠牲となった阿蘇大橋の崩落現場付近を訪れ、花を供える母忍さん。後方は(左から)兄の翔吾さんと父卓也さん=16日午前0時58分、熊本県南阿蘇村

熊本地震で犠牲になった夫妻の自宅跡で手を合わせる住民ら=16日午前9時10分、熊本県南阿蘇村立野

 熊本、大分両県で273人が犠牲になった熊本地震は16日、2度目の最大震度7を観測した本震から3年を迎えた。各地で追悼の集いや訓練があり、未明に襲った災害の記憶を改めて胸に刻んだ。

 熊本県南阿蘇村では、発生時刻の午前1時25分、崩落した阿蘇大橋近くで車ごと谷に落ちて亡くなった同県阿蘇市の大学生大和晃(ひかる)さん=当時(22)=の家族が現場を訪れ、黙とうをささげた。

 九州電力黒川第1発電所の貯水槽が損壊して水が流出し、土砂崩れが起きた南阿蘇村立野地区では、犠牲になった夫妻の自宅跡に住民が献花した。

 益城町の木山仮設団地では本震発生時刻に合わせ、住民約30人が黙とう。町役場では始業前に全職員約400人が祈りをささげた。

 熊本県は午前6時から参集訓練を行い、職員が県庁などに出勤。蒲島郁夫知事は「昨年は全国で大規模災害が発生した。災害対応力を向上し関係機関との連携を強くしてほしい」と訓示した。

=2019/04/16付 西日本新聞夕刊=