市営渡船、車いす男性の乗船拒否 福岡市、バリアフリー化検討

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 福岡市西区愛宕浜の市営渡船乗り場で今月、電動車いすの男性が小呂島行きの船に乗ろうとしたところ、乗降の際の段差や船内での安全確保に不安があるとの理由で利用を断られていたことが分かった。男性から改善を求められた市は、電動車いすでも乗船できるよう、スロープ設置など船内のバリアフリー化を検討するとしている。

 男性は、脳性まひで電動車いすを使っている兵庫県西宮市の大久保健一さん(42)。

 大久保さんによると、13日午前9時発の渡船を利用しようとしたが、船長らから「乗降口に段差がある」などと説明され、乗船を拒まれた。大久保さんは、抱えてもらって乗船し、運航中は通路で過ごすことを提案したが、受け入れられなかったという。これまでも公共交通機関で乗車拒否に遭った場合、問題提起している大久保さんは、市営渡船の対応を「非常に残念」と批判。県弁護士会に人権救済を申し立てた。

 市客船事務所は取材に対し、運航中に通路にいると船の揺れで転倒する恐れがあり、安全のためやむを得なかったとしている。担当者は「十分に説明できず、不快な思いをさせてしまったことは申し訳ない」と話した。

=2019/04/18付 西日本新聞朝刊=

「あなたの特命取材班」とは?

 西日本新聞は、暮らしの疑問から地域の困り事、行政や企業の不正告発まで、情報提供や要望に応え、調査報道で課題解決を目指す「あなたの特命取材班」を創設しました。「知りたいこと」を取材し、正確に深く報じる「ジャーナリズム・オンデマンド」に挑みます。
 知りたいことや困っていることについて、ご要望や情報をお寄せください。
ツイッターやフェイスブックの文中に「#あなたの特命取材班 」を入れて発信してください。LINEの友だち登録で取材班と直接やりとりもできます。
→詳しくは あなたの特命取材班 特設ページへ