歌声届けて半世紀 女声合唱団「若松コーロ・ソラーレ」 21日、記念演奏会

西日本新聞 北九州版

本番に向けたリハーサルで熱が入るメンバーたち 拡大

本番に向けたリハーサルで熱が入るメンバーたち

リハーサルで指揮する武石和主子さん

 1969年創立の若松区の女声合唱団「若松コーロ・ソラーレ」が、今年で50周年を迎えた。武石和主子さん(73)=同区=は、団の歴史とほぼ同じ47年間、指揮と指導をしてきた。酸いも甘いも分かち合ってきた「一心同体」のメンバーと共に21日、若松市民会館で開く50周年記念の演奏会に臨む。

 演奏会を控えた12日。約2時間のリハーサルが終わると、武石さんは柔和な表情を見せた。練習ではしっかり指導するが、オフになるとメンバーと食事に行って歓談するなど切り替えはいい。団員の松浦陽子さん(75)は「指導が丁寧で、メリハリのある先生」と慕う。

 元々歌うのが好きだったという武石さん。大分県立芸術短期大(現・大分県立芸術文化短期大)で声楽を専攻した。卒業後は地元に戻り、オルガン教室や声楽のレッスンをしていた。

 転機は26歳のとき。以前から親交があった地元のピアノの先生から、「コーラスの指導をお願いできないか」と依頼された。任されたのは、3年前にできたばかりの前身の合唱団だった。現在の平均年齢は70代前半だが、当時は子持ちのママさんが多く30代が中心。「年上の人が多くて、最初は少し指導しづらかった」が、次第に打ち解けていった。

 一時は活動の方向性で意見が合わず脱退するメンバーも出るなど、つらい時期も経験した。一方で、90年には福岡県で開催の秋季国体の開閉会式で歌声を披露するなど、うれしいこともあった。「みんなとは何でも一緒に経験してきた。一心同体の存在です」と、振り返って涙ぐむ。

 今年で50周年を迎えた「コーロ-」。武石さんは「今までのように心一つにして活動を続けていきたい」と語る。50周年記念演奏会では「さわやかな歌声を気持ちよく聞いてもらえるようにしたい」。半世紀分の思いをこめる。

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 演奏会(西日本新聞社など後援)は午後2時開演、入場料千円。

=2019/04/18付 西日本新聞朝刊=