佐世保市長選 候補者の横顔

西日本新聞

 ともに8年ぶりの選挙戦となった長崎、佐世保両市長選は21日に投開票される。佐世保市長選には新人の元ペンション経営田中隆治氏(75)、現職の朝長則男氏(70)が立候補している。各候補の横顔を紹介する。 (届け出順)

宇久の体験 公約に反映 田中 隆治氏=無所属新人

 現職の無投票当選の公算が大きくなった告示直前。「選挙戦にならないのはどうかと。じゃあ、自分が」と手を挙げた。

 魚介類のふ化場設置や九十九島での稚魚放流。公約の漁業政策は生まれ育った宇久島での原体験を反映している。小学校の頃は港にタイがたくさん泳いでいた。今度は九十九島や大村湾を「天然の養殖場」と見立て、豊かな漁場をつくって地域経済を活性化させたいと考える。「豊かな佐世保になるはずだ」と夢を語る。

 母校の神戸大で40年間助手を務めた。舶用プロペラの研究に汗を流し、米国などの学会に論文を提出した。定年後は「病気になりそうにない所で過ごそう」と長野県斑尾高原でペンションを営んだ。

 父は元宇久町議。自身も佐世保市議選に立候補したことがある。選挙事務所は持たない。支援団体もないが、家族の応援が心強い。「市長選に出ることを反対した妻も協力してくれる」。選挙車のマイクは次女が握る。

イベント好きで調整型 朝長 則男氏=無所属現職

 市議選、県議選、市長選を重ね、今度が10回目の選挙。70歳になっても体力に問題はない。昨年冬、インフルエンザで休養を取ると、周囲が「元気な市長が珍しい」と驚いたくらいだ。

 「調整型の人間」と自己分析する。歴史上の人物に例えると「信長、秀吉、家康なら家康タイプ」。周囲に気を配りながら、慎重に、市政を12年間引っ張ってきた。

 今月上旬、誘致する統合型リゾート(IR)の候補地として、ハウステンボス(HTB)が園内の30ヘクタールを提供すると共同発表した。慎重姿勢だったHTB社長と根気強く交渉したとみられ、記者会見で「準備が整った」と達成感を表情ににじませた。

 佐世保青年会議所の理事長時代に「アメリカンフェスティバル」を始めた。年末恒例の「きらきらチャリティ大パーティ」でだじゃれを交えたあいさつで会場を和ませるなど、イベント好きの一面もある。

 趣味はジョギング。座右の銘は西郷隆盛が好んだ「敬天愛人」。

=2019/04/18付 西日本新聞朝刊=

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