竹田市こども診療所、診察継続 医師が説得受け入れ  22日再開

西日本新聞

 診療継続が危ぶまれていた竹田市唯一の小児医療機関、市立こども診療所について、市は、一時辞意を示唆していた所長の医師(51)が診察を継続し、22日から同市玉来に移転した新診療所で診療を始めることを明らかにした。医師が市側の説得を受け入れ、人口2万1千人を超える同市に小児科医が不在となる事態は避けられた。

 こども診療所を巡っては、市が直営方式から指定管理者制度に移行できるよう条例を改正。指定管理者での運営条件などを巡って、市と医師に確執が生じ、1月には医師が辞意を示唆していた。同市玉来の新診療所に移転した今月からは、医師が無断欠勤し、休診が続いていた。

 市によると、15日夕、医師と首藤勝次市長が面会。首藤市長は「意思疎通が図れずご迷惑をおかけした」と謝罪。医師も「一連の混乱をおわびしたい」と謝り、首藤市長が診療継続の意思を尋ねると「継続させていただく」と答えたという。診療所は当面は市の直営とし、改めて指定管理者制度を導入するかを検討する。

 医師が辞意を示唆したことから、市内の女性らでつくるグループは、診療継続を求め、市の人口の約4分の1となる5300人分の署名を市に提出。市民の関心を集めた今回の騒動について、首藤市長は「市民の皆さんに心配、迷惑をおかけした。子どもたちを第一に考えて運営体制を整えたい」とコメントした。

=2019/04/19付 西日本新聞朝刊=