韓国岳の登山道再開 硫黄山噴火1年 警戒レベル引き下げ

西日本新聞

硫黄山の噴火警戒レベルが「1」に引き下げられ、韓国岳登山口に入る韓国からの登山客=18日午前11時半ごろ、宮崎県えびの市のえびの高原 拡大

硫黄山の噴火警戒レベルが「1」に引き下げられ、韓国岳登山口に入る韓国からの登山客=18日午前11時半ごろ、宮崎県えびの市のえびの高原

 宮崎県の霧島連山・えびの高原(硫黄山)周辺の噴火警戒レベルが1に引き下げられた18日、一帯最高峰の韓国(からくに)岳(1700メートル)山頂まで比較的楽に登れる登山道が開放された。韓国岳から東側の獅子戸岳までの登山道も規制解除され、大浪登山口(鹿児島県霧島市)から夷守(ひなもり)台(宮崎県小林市)までの横断ルートが8年ぶりにつながった。大型連休前、観光客減少にあえいでいた地元に歓迎ムードが広がっている。

 この日、午前11時に噴火警戒レベルの引き下げが発表されると、韓国岳に向かう登山道入り口の看板やロープが撤去され、別ルートのつもりで訪れていた国内外の登山客が、開いたばかりの登山ルートから韓国岳へと向かった。登山客を案内するえびのガイドクラブの真方幸雄さん(72)は「これまでは(大浪池から登る)急斜面コースしかなく、待ちに待った開通だ。韓国岳から獅子戸岳に向かうルートも再開し、ミヤマキリシマが見頃となる5月下旬が楽しみだ」と喜ぶ。

 硫黄山は、ちょうど1年前の19日に250年ぶりに噴火。河川に流れ出た泥流によって、米作を断念する農家も出た。観光客が減少し、商業施設「足湯の駅えびの高原」などでは運営会社が撤退。施設の無償譲渡を受けたえびの市の村岡隆明市長は「ピンチをチャンスに変える気持ちで、新たな人の流れに期待したい。火山とともに生きるのがここに住む者の覚悟。訪問者に楽しんでもらうためにも、安全対策を徹底したい」と話した。

=2019/04/19付 西日本新聞朝刊=