「アポ電」急増、県警が注意喚起 短時間で連続発生も

西日本新聞

 偽電話詐欺の犯行グループが事前に被害者の個人情報や資産状況などを探る「アポ電(アポイントメント電話)」が、今月に入り県内で急増している。県警によると、地元の警察官をかたる電話が80件を超え、多くは福岡都市圏という。筑紫野市では17日、約2時間の間に16件も相次いだ。

 10連休のゴールデンウイークは目前。アポ電での会話が空き巣などの別の犯罪に悪用される懸念もあり、県警は「旅行の予定などを教えるのも絶対にやめて」と注意喚起している。

 「詐欺犯を逮捕したら、ご主人の名前が書かれたメモがあった」「通帳は持っているか」。17日午後3時45分ごろ、筑紫野市の女性(79)宅に筑紫野署生活安全課のヨシムラなどを名乗る男から電話があった。

 同市では午後6時前までに、30~80代の男女宅に同様の電話が15件もかかった。全て警察官をかたり、家族の名前を聞くほか、口座の預金の状況を尋ねるものもあったという。

 県警によると、県内では17日までにアポ電が81件発生。7割が警察官を装い、2割は子や孫を名乗る手口という。10~12日は福岡市中央区や久留米市などで連続発生し、福岡市早良区では女性が現金100万円をだまし取られた。詐欺グループが電話帳から手当たり次第にアポ電をかけている可能性があるという。

 県警は「警察が電話でお金の話をしたり、暗証番号を聞いたりすることはない。詐欺をうたぐって電話を切り、相談してほしい」と話している。

=2019/04/19付 西日本新聞朝刊=