あなたの疑問、「ほぅ」と解決 福岡市の弁護士が著書出版「法律を身近に」

西日本新聞

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出版した著書を手にする波多江愛子弁護士

 福岡市中央区の「あかつき法律事務所」代表の波多江愛子弁護士(48)が、生まれ育った福岡の街の素朴な疑問を法律で解説する著書「それどげんなると? 法律知識で読み解く福岡・博多」を出版した。波多江さんは「法律を知らずにトラブルが深刻になることもある。気軽に読んでもらい、法律を身近に感じてほしい」と話している。

 波多江さんは同市博多区で、海産物店の長女として生まれ育った。西南学院大を卒業後の2000年に弁護士登録。04年に開設した事務所名には「迷った人の道しるべを明るく照らしたい」との思いを込めた。

 「それどげんなると?」は歴史編、街編、行事編の3部構成。計28の問いに対し、法律や自らの体験、地元の歴史を交えて回答するスタイルだ。

 同市東区の志賀島で発見されたと伝わる国宝の金印「漢委奴国王」については「発見した人はもらえんと?」と質問。民法や文化財保護法を示しながら「文化財にあたるのでもらえないが、報償金はもらえる」と回答し、志賀島の金印公園も紹介している。

 「プロ野球の観戦中に打球で大けが! 訴えてよか?」との疑問には、球団側の安全配慮義務や観客側の注意責任を記した上で、「請求が認められないことも多いので、くれぐれも観戦中はご注意を」とした。

 福岡市の夏を彩る伝統の博多祇園山笠もテーマに。「公衆の面前での締め込み姿は大丈夫とかいな?」との問いには、公然わいせつ罪や福岡県迷惑防止条例違反に当たるかどうか検討。結果は「安心してください。大丈夫です」だった。

 波多江さんは、明太子(めんたいこ)や豚骨ラーメンを愛する生粋の「博多っ子」。実家の前を通る博多祇園山笠の流舁(ながれが)きは、男衆に勢い水を浴びせた思い出の風景という。幼少期から近所の人たちとの交流も多い。「温かみがある街に育てられた。福岡と法律のことを同時に知ってもらえれば」

 四六判、264ページ。1620円。問い合わせは出版社の梓書院=092(643)7075。

=2019/04/20付 西日本新聞夕刊=