上天草で撮影 「声」上映 21日、ロケ地で 悩み抱えた人々描く

西日本新聞

映画「声」をPRする越智康雄さん(左)と上村清彦さん 拡大

映画「声」をPRする越智康雄さん(左)と上村清彦さん

 県内の演劇人や市民が出演し、上天草市や宇城市で撮影された映画「声」のチャリティー上映会が21日午後1時から、上天草市松島町の松島総合センターアロマで開かれる。

 映画の主人公は、病気で失明した医師の男。失意の中で介助人を伴って架空の島「まゆ島」に旅に出る。針も付けずに釣りをする失業者や、9年前に家出し、父親の死を機に帰郷したときには女性になっていた男…。苦悩を抱える人々と島で出会う中で、主人公は自らに向き合っていく。

 監督は、福岡市の映像企画・制作会社「キュウビアン」の越智康雄さん。目の見えない知人の話を基に筋書きを作り、熊本市の劇団「ゼーロンの会」の上村清彦さんが脚本化、主演した。越智さんは、美しい自然と赤い灯台が特徴的な上天草市・樋島(ひのしま)にひかれ、映画のロケ地に選んだという。

 「人は皆、悩みや問題を抱えて生きている、と伝えたかった」と越智さん。上村さんは「ハッピーエンドではなく、ほろ苦いものが残る作品です」と語った。

 上天草市の上映会では、主題歌を歌うかとうれい子さんのミニコンサートもある。入場料千円。収益の一部をNPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」に寄付する。6月16日には菊池市でも上映会を開く予定。

=2019/04/19付 西日本新聞朝刊=