「福祉子ども避難所」対応確認 熊本市で震災対処訓練 協定締結後初 家族「慣れる一歩に」

西日本新聞

福祉子ども避難所では、県職員らが避難してきた親子から必要な物資や食事の留意点などを聞き取っていた 拡大

福祉子ども避難所では、県職員らが避難してきた親子から必要な物資や食事の留意点などを聞き取っていた

 大規模地震の発生を想定した熊本市の震災対処訓練が20日、市内全域であった。市職員約1400人が参加し、全指定避難所の開設や、無人小型機ドローンを活用した被害状況の確認なども実施。「福祉子ども避難所」も開設され、障害のある子どもや保護者たちが指定の特別支援学校に避難。市職員らが受け付けや被害状況の聞き取りなどをして、災害時の対応を確認した。

 2016年の熊本地震では、障害のある子の家族が近くの指定避難所に行くのをためらうなど課題が続出。市は今年1月、大規模災害時に障害児と家族を受け入れる「福祉子ども避難所」を開設する協定を、市内の特別支援学校や盲学校などと締結した。協定締結後の訓練は初めて。

 訓練は午前9時、熊本市で最大震度6強の地震が発生したとの想定。県立熊本かがやきの森支援学校(同市西区)に福祉子ども避難所が開設され、在校生や地域の障害児とその家族計8世帯が避難した。

 訓練で支援学校に避難した同校中学部3年の石本明花さん(14)の母明子さん(47)は、「学校の先生がヘルメットをかぶっているなど、いつもと違う状況を経験することで、子どもが実際に災害があったときの見通しを立てられる。(災害時に)慣れるための一歩になった」と感想を述べた。

=2019/04/21付 西日本新聞朝刊=