田川伊田駅の開業式延期 運営会社の準備遅れで パン職人やシェフ確保できず

西日本新聞 筑豊版

 田川市は22日、今月26日に予定していた田川伊田駅のリニューアルオープン式典を延期することを明らかにした。運営会社のデザインステーション(田川市)が開業に必要な人員の確保や電話開設などの準備を間に合わせられなかったため。当面は1階待合室と3階休憩室、展望テラスのみを開き、土産物販売や宿泊施設などの営業開始と式典は5月末を目指す。

 市によると、1階はパンやコーヒーのほか地場産品の販売コーナー、2階は最大34人宿泊可能なゲストハウス、鉄板焼きのダイニングレストランなどの営業を計画。市は2017、18年度に駅舎改修費として計約4億4700万円を投入。同社と18年9月から39年3月末までの20年半の運営権設定契約を結んでいる。

 しかし、同社側から市にパン職人やシェフなど3人の人員を確保できないとの報告があり、宿泊施設の電話も開設できていないことなどから26日の全面開業は困難と判断したという。

 予定されていた式典に間に合うように、駅舎横のトンネルではイラストレーターの黒田征太郎さんが山本作兵衛の炭鉱記録画を模写した絵を描き、22日は地元の小学生も作業した。デザインステーションの金子和智副社長は「大変申し訳ない。事業は必ずやり遂げる」と話している。

=2019/04/23付 西日本新聞朝刊=