4選の田上氏、朝長氏が抱負 長崎、佐世保両市長選から一夜明け

西日本新聞

当選から一夜明け、事務所で選挙戦を振り返る田上富久氏 拡大

当選から一夜明け、事務所で選挙戦を振り返る田上富久氏

IR誘致に強い意欲を示す朝長則男氏

 21日投開票された長崎、佐世保両市長選でともに4選を果たした現職の田上富久氏(62)、朝長則男氏(70)が一夜明けて報道陣のインタビューに応じた。選挙戦を振り返り、次の4年に向けた抱負を語った。

批判票「受け止める」 田上氏

 長崎市役所向かいの事務所で選挙戦を振り返った田上富久氏は、対抗した新人3人の合計得票が投票総数の47・34%に及んだことの受け止めを問われ、「批判の声は真摯(しんし)に受け止めたい」と述べた。

 新人3人は今夏着工するJR長崎駅西側の大型コンベンション(MICE)複合施設の反対や凍結を主張し、田上氏の市政運営を「財政破綻の道に進んでいる」などと批判した。これについて田上氏は「事実ではない情報が流れ、こちらが示したビジョンを批判する(だけの)選挙になってしまった」と残念がった。

 一方、市が進める事業に対する市民の理解が進んでいない点を懸念材料とし「市民向けに、政策の中身や財政状況を伝える機会を設けていきたい」と語った。投票率が低かったことに関しては「市政への関心を高めていくことが大事だ」と語った。

IR「市民理解得る」 朝長氏

 佐世保市役所で記者会見した朝長則男氏は、市長選の告示2日前に立候補表明した新人が2万2千票近く獲得した結果を踏まえ「批判票が入ったことにも配慮し、4期目を全うする」と述べた。

 複数のテレビ局による市長選の出口調査によると、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致は、反対が賛成を上回った。朝長氏は「やっと国の方針が決まった段階で市民への説明材料が十分になかった。今後、市民や議会に説明して理解をいただく。少しの反対の声があっても(国の)区域の指定を取る」と強い意欲を示した。

 公約の柱にした俵ケ浦半島開発など8項目の重要事業に関しては「基本的に4期目で全て解決させる」と話した。選挙中は多選への批判がなかったとして「継続している事業に一定の評価をいただいた」と受け止めた。

=2019/04/23付 西日本新聞朝刊=