「歩く生活」本格推進へ 脱車依存で健康増進 年内にスマホアプリ運用

西日本新聞

 車への依存から脱却し、歩くことで健康増進や交通事故の低減を図ろうと、佐賀県は本年度から「歩く生活スタイル」の推進を始めた。県職員に徒歩通勤を促すほか、年内には歩数計測や、何らかの特典やサービスが得られる県独自のスマートフォンアプリの運用を始める予定で、さまざまな機会を通して県民に「歩き」を取り入れたライフスタイルを提案する方針だ。

 歩く生活への転換を呼び掛けているのは山口祥義知事だ。知事は県民が車移動に頼りがちで、交通事故が増えて健康増進を阻害しているとの持論を展開してきた。県によると、厚生労働省の調査で1日当たりの男性の歩行数は県平均7283歩で、全国平均7779歩を下回ったという。

 県は具体的な取り組みとして、佐賀市日の出の県総合運動場で整備を進める「SAGAサンライズパーク」とJR佐賀駅を結ぶ約1・3キロを徒歩で移動するよう誘導するため、佐賀市と連携して街づくりを進める方針だ。23日には庁内で会合を開き、大型連休後から職員が率先して通勤や出張時に徒歩や自転車、公共交通機関を利用するよう呼び掛ける方針を示したほか、7月には公共交通利用に親しんでもらうため、子どもがバスを使ってスタンプラリーする事業を行うことを報告した。12月には県民用のアプリを本格運用する。

 会合で山口知事は「歩く社会をつくることで街づくりの考え方も出てくる。車依存度が高いという価値観が良いのか、将来を見据えて今から考えるべきだ」と語った。

=2019/04/24付 西日本新聞朝刊=