流木再利用し堆肥に JA糸島の古藤さん開発

西日本新聞

九州豪雨の流木を再利用した「よか堆肥くん」と古藤俊二さん 拡大

九州豪雨の流木を再利用した「よか堆肥くん」と古藤俊二さん

 一昨年夏の九州豪雨で発生した流木を再利用した堆肥をJA糸島(糸島市)が開発した。流木は大部分が破砕され、火力発電所の燃料として使われているが、JA糸島・園芸センター「アグリ」店長の古藤俊二さん(55)が少しでも大地に返し循環させようと業者と研究の末、堆肥化した。25日から同市志摩小富士のアグリで発売される。

 古藤さんは豪雨の直後、朝倉市の被災地を訪れ、ボランティア活動を行った。同じ農業に携わる人を支援する目的で、土砂崩れに伴い農地などに流れ込んだ真砂土(まさど)を使った培養土を開発。売り上げの一部を義援金に充てた。今回は、流木素材の堆肥を作ることで被災地の役に立ちたいと取り組んだ。

 JA糸島では、すでに樹皮などを原料とする堆肥を販売しているが、新たに開発した堆肥は、流木を大牟田市の業者でチップ化し、佐賀県神埼市の製造業者に運び糸島産かき殻石灰を加えて、ミネラル豊富で残留農薬の恐れもない堆肥に仕上げた。

 商品名は「よか堆肥くん」。色は真っ黒で、森の腐葉土のようなにおいがする。40リットルで435円。古藤さんは「値段は少し高いが、復興を後押しし、燃やすだけではなくリサイクルを進められる」と話している。

=2019/04/24付 西日本新聞朝刊=