「作兵衛さんの夢が実現…」 田川市のトンネル壁にぼた山や煙突 黒田征太郎さん児童と描く

西日本新聞 筑豊版

田川伊田駅横のトンネルで黒田征太郎さん(左)にアドバイスを受けながら絵を描く子どもたち 拡大

田川伊田駅横のトンネルで黒田征太郎さん(左)にアドバイスを受けながら絵を描く子どもたち

 田川市の田川伊田駅横のトンネルで山本作兵衛の絵を模写している黒田征太郎さん(80)が22、23の両日、地元の伊田、田川小の6年生計107人と絵を描いた。

 駅周辺の活性化を目指す市の「たがわde炭坑アート~おじちゃんおばちゃんたちのアート革命」事業の一環。

 黒田さんは20日から、市美術館がトンネルの壁に準備したしっくいのキャンバスに作兵衛の炭鉱記録画の模写を描いている。子どもたちは、石炭、水、太陽など自然から与えられたものをテーマに、クレヨンで黒田さんの作品の周りに絵を描く。

 22日に二本煙突と月を描いた伊田小の榎海斗君(11)は「美術館の人に聞いた、田川に炭鉱があった時のことを想像して描いた。ぜひ見に来てほしい」。作兵衛は生涯で千点を超える絵を残したとされるが、描き始めたのは60代半ばからで、「子孫に炭鉱を残したい」との思いからだったという。

 黒田さんは、ぼた山や煙突を描く子どもたちの姿を見て「作兵衛さんの夢が具現化された」と目を細めていた。

=2019/04/24付 西日本新聞朝刊=