【きょうのテーマ】弁護士ってどんな仕事? 新しくなった福岡県弁護士会館を訪ねて

西日本新聞

弁護士の太田さん(おくの左)と山本さん(同右)にインタビューした 拡大

弁護士の太田さん(おくの左)と山本さん(同右)にインタビューした

なぞを解き、裁判官役の弁護士(右)から「無罪」を勝ち取った なぞ解きゲームを解くこども記者たち 新しい福岡県弁護士会館。左は裁判所

 ●依頼者に寄り添い、心を軽くする

 テレビドラマや映画にも登場する弁護士って、どんな仕事なのか知っていますか? 今春、新しくなった福岡県弁護士会館(福岡市中央区六本松を、こども記者とこども特派員が訪ねました。弁護士にインタビューし、弁護士の仕事を体験できる「なぞ解きゲーム」に参加しました。

【紙面PDF】きょうのテーマ=弁護士ってどんな仕事?

 こども記者らが訪ねた3月24日は、新しい福岡県弁護士会館のオープン・デーだった。館内に入ると、弁護士の山本隼巳さん(38)と太田千遥さん(30)が笑顔で迎えてくれた。

 まず、日本弁護士連合会作成のパンフレットをもらった。それを開くと「法律のスペシャリストとして、さまざまな問題を解決するのが弁護士の仕事です!」と書いてあった。トラブルをかかえた依頼者がやってくる相談室に入り、テーブルをはさんで弁護士と向き合うと、少し緊張した。

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 山本さんと太田さんにインタビューし、気になっていた質問をしてみた。

 「弁護士の現実とドラマは違うことがありますか」と聞くと、2人は「現実はドラマより地味です」と口をそろえた。証拠を集めたり、調査をしたり、外出することが多いと思っていたが、実際は一日中、自分の机に座って書類を書くこともあるそうだ。

 太田さんは「依頼者は緊張していることが多いので、できるだけにこやかに話すようにしています」と言った。弁護士をしていて良かったと思うのは「相談が終わった後、依頼者の表情が明るくなって、『心が軽くなりました』と言われた時」と山本さんは答えた。

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 弁護士になるまでに大変なのは、司法試験に合格するための法律などの勉強だという。山本さんは「机に座る習慣をつけることが大切だと思います」、太田さんは「元気が必要なので健康管理に気をつけました」と明かした。裁判の時は2人とも緊張するが、被告人が不安になってはいけないので、表情に出さないように努めているそうだ。

 「子どもたちに伝えたいこと」を聞くと、山本さんは「自分で考えて決断してください、ということです」と言い、太田さんは「想像力を大事にしてほしいですね」と答えてくれた。

 2人はとても優しく、依頼者の心に寄り添って頑張っていることが分かった。

 ●ゲームで弁護士役を体験 証拠集めて「無罪」に

 弁護士役を体験できるゲームは、福岡県弁護士会館のオープンイベントとして行われた。こども記者らも若手弁護士になりきって、問題用紙に書かれた刑事事件などに挑戦した。

 事件は3月22日午後9時半ごろに発生し、一人の男性が何者かに襲われた。犯人だと疑われている人は無罪を主張している、という設定だった。被疑者から依頼を受けた弁護士役は、目撃者などから証拠を集め、矛盾点を見つけていった。

 ゲームの最後には、こども記者らを代表して松尾のどか記者が、具体的な理由を挙げて「被疑者には犯行は不可能である。つまり無罪だ」と主張した。それを受けて、裁判官役が出した判決は「無罪」だった。松尾記者は「ゲームでも、とてもうれしい」と喜び、他のこども記者らも弁護士の苦労とやりがいを実感した。

【紙面PDF】きょうのテーマ=弁護士ってどんな仕事?

=2019/04/25付 西日本新聞朝刊=