岡部平太の実像を描く 証言基にFBSが番組制作

西日本新聞 ふくおか都市圏版

岡部平太と嘉納治五郎が対立する再現シーンを撮影するFBSの伊崎健太郎ディレクター(右) 拡大

岡部平太と嘉納治五郎が対立する再現シーンを撮影するFBSの伊崎健太郎ディレクター(右)

 日本近代スポーツの礎を築いた糸島市出身の岡部平太(1891~1966)の実像を描くドキュメンタリー特集の制作が進んでいる。福岡放送(FBS)の年間企画で、再現シーンの撮影が25日、福岡市内で行われた。全6回を計画しており、2回分が30日と5月1日に夕方のニュース番組「めんたいプラス」で、午後6時半ごろから放送される予定。

 岡部はアマチュアスポーツとは何か、勝つためにどう戦うかを追究し、生涯を通じて「コーチ」を貫き通した。しかし、その反骨精神ゆえに日本スポーツ界と対立するなど、波瀾(はらん)万丈の人生を送った。

 FBSによると、岡部を主人公にした小説「Peace Hill 天狗(てんぐ)と呼ばれた男 岡部平太物語(上)」(著者・橘京平、幻冬舎)を読んだ担当者が感銘を受け、制作を進めてきたという。

 特集は岡部と交流があった人物の証言や資料、再現映像で構成。初回と2回目は、岡部が創設した「平和台」にまつわる話が中心になる。25日にあった撮影では、岡部と講道館の創設者、嘉納治五郎が対立するシーンを俳優たちが再現した。

 制作しているFBS報道部の伊崎健太郎ディレクター(59)は「岡部平太は、知れば知るほど奥の深い人物で、歴史に埋もれさせてはいけないと思った。平成から令和に時代が変わるタイミングで、多くの人に彼が残したものを伝えたい」と話した。

=2019/04/26付 西日本新聞朝刊=