食堂「令和」にぎわう JR枝光駅近くに元居酒屋店主開店 改元機に「地元に活気を」

西日本新聞 北九州版

JR枝光駅近くにオープンした食堂「令和」の前に立つ店主の中尾さん 拡大

JR枝光駅近くにオープンした食堂「令和」の前に立つ店主の中尾さん

 JR枝光駅(八幡東区)近くで食堂「令和」が11日にオープンし、にぎわっている。地元出身の店主、中尾俊彦さん(64)が「改元にあやかり話題作りをしよう」と名付けた。会員制交流サイト(SNS)で取り上げられ、物珍しさで入店してくる客もいるといい、中尾さんは「地元の盛り上がりにもつながれば」と喜んでいる。

 中尾さんは1988(昭和63)年、枝光で居酒屋「源平」を開店。翌年、元号が平成に変わると常連客から「平成の源になったね」と声を掛けられたといい、改元のニュースを見て「これだとぴんと来た」と話す。今月1日の新元号発表後、3日で店の看板とチラシを作成。6日のプレオープンにこぎ着けた。

 居酒屋開店当時の枝光は、近くに八幡製鉄所の本事務所や旭硝子(現・AGC)の生産拠点があり、枝光駅前商店組合には約50軒が加盟。「景気は半端無くよかった」と振り返る。120人入れる店は、毎日のように宴会で埋まったという。それが徐々に生産拠点は移転し、店は不景気のため約20年で閉じ、別の仕事に携わった。

 元組合長の男性(79)によると商店組合も数年前に解散。現在、通りは数えるほどしか店を開けていない。元組合長の男性は「昔は毎日がお祭りのようだった。こんな時代がこようとは」と嘆く。

 枝光にとっては、平成という時代は企業が去っていった時代と言えるかもしれない。それでも中尾さんは新しい時代に枝光という地域に希望を抱いている。小倉と黒崎の中間地点で、交通の便は良く、近くのスペースワールド跡地には2021年中に大型複合施設ができる。

 中尾さんは「何が当たるかは分からない。店でも催しを実施して、地元のにぎわい作りに寄与したい」と元気よく話した。

 食堂「令和」 お薦めは500円(税込み)の日替わりランチ。メインのおかずにみそ汁、サラダ、漬物にフルーツがついてご飯はおかわり自由だ。080(3956)4411。

=2019/04/26付 西日本新聞朝刊=