空飛ぶクルマ実現目指せ 九大が研究所

西日本新聞

 九州大は25日、超伝導技術を用いたモーターや制御システムを開発し、電動飛行機や「空飛ぶクルマ」の実用化を目指す「先進電気推進飛行体研究センター」の開所式を、福岡市西区の伊都キャンパスで開いた。

 特定の金属を超低温まで冷やすと電気抵抗ゼロの超伝導状態となり、高容量の電流を流すことで強い磁界を発生させられる。超伝導モーターは高出力で小型化、軽量化が可能という。

 地球温暖化への懸念から、航空機の二酸化炭素(CO2)排出量の削減が求められており、現行のジェットエンジンに代わって超伝導モーターの活用が期待される。九大は1960年代から超伝導の研究を始め、世界最高レベルの技術を持っているという。

 センターは今月1日に開設。今後5年間、産学官で連携して次世代電動航空機の開発を進め、2031年以降の市場投入を目指し、必要な技術を実証する。センター長を務める岩熊成卓教授(超伝導工学)は「世界の航空機メーカーが九大の技術に注目している。社会システムの変革につなげたい」と語った。

=2019/04/26付 西日本新聞朝刊=

PR

PR

注目のテーマ