10連休「火山ガス注意」 仙酔峡―高岳コース復旧も… 関係機関は登山自粛呼び掛け

西日本新聞

 阿蘇最高峰の高岳(1592メートル)とミヤマキリシマ(山ツツジ)の名所・仙酔峡(阿蘇市)を結ぶ登山道が、10連休を前に整備され、約3年ぶりに本格復旧した。ただ、小規模噴火が相次ぐ中岳第1火口からは断続的に有毒な火山ガスが吹き込んでおり、関係機関でつくる阿蘇山遭難事故防止対策協議会は「登山自粛」を呼び掛けている。

 点検整備されたのは、仙酔峡から急傾斜の尾根を登るコース。登山口の仙酔峡まで続く市道が熊本地震で損壊し、通行止めになっていたが、今月から再開。車と徒歩での旧来の登山ができるようになった。

 25日にあった点検作業では県、市、環境省、阿蘇署の関係者計20人が参加。岩場の多い登山道で、地震による損壊はあまり見られなかったが、火山ガス(二酸化硫黄など)を含む噴煙が西風を受けて流れ込み、山頂に近づくほど硫黄臭が強くなったという。

 福岡管区気象台によると、火口からは現在、1日当たり2千~4千トンの火山ガスが噴出され、警報の目安となる1500トンを上回り、火口から半径1キロの立ち入りが規制されている。同登山道は規制区域外だが、中岳火口周辺では1980、90年代に火山ガスによる死亡事故も起きており、風向きなどへの注意を呼び掛けている。

 仙酔峡のミヤマキリシマは開花を始めており、連休明けの5月中旬に見頃を迎える見込みだが、火山ガスは開花にも影響を及ぼすという。同協議会の籔亀(やぶき)勲副会長は「青みがかった噴煙は毒性が強く、開花も妨げる。阿蘇は、これからが一番いい季節で、影響がなければいいが」と話していた。

=2019/04/27付 西日本新聞朝刊=

熊本総局が移転しました

熊本総局 移転先地図

西日本新聞熊本総局が移転しました。新しい総局は、熊本市中央区の熊本桜町バスターミナルに近い坪井川沿いです。電話、FAX番号も変更となりました。

▼移転先
住所 〒860―0805 熊本市中央区桜町2番17号第2甲斐田ビル9階
電話 096(323)1851
FAX 096(323)1853

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR

注目のテーマ