北九州市在住のイラストレーター、黒田征太郎さんが

 北九州市在住のイラストレーター、黒田征太郎さんが炭鉱記録絵師・山本作兵衛の絵を模写した作品12点が、福岡県田川市の田川伊田駅横のトンネルに完成した。

 坑内に下がる母子、100キロの石炭が入った箱を引く女性、出水に襲われた男。画集を見ながら油性クレヨンを動かす黒田さんの目は、「太陽の塔」をデザインした故岡本太郎氏と似ていると思った。

 黒田さんは日本を代表するアーティストだと思う。しかし、模写した作品は絵ではなく「絵のようなもの」と言う。作兵衛が残したものには遠く及ばないとの謙遜を込めてか。「イノチかけて地球にむかうヒト」「作兵衛さんの描かれる坑内の女性はモナリザにまけません」…。模写には80歳の黒田さんが感じた作兵衛画の感想が添えられている。

 トンネルと近くの商店街にある街角美術館でこの作品群が無料で見られる。作兵衛が亡くなって35年。田川に見に来ませんか。 (大塚壮)

=2019/04/29付 西日本新聞朝刊=

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