“厄介者”を香りのチップに ヒノキの流倒木撤去を後押し 朝倉市高木の住民グループ

西日本新聞

流木や倒木から作る「陽の木のちっぷ」と、売り出した師岡知弘代表 拡大

流木や倒木から作る「陽の木のちっぷ」と、売り出した師岡知弘代表

 2017年7月の九州豪雨で被害を受けた朝倉市高木地区で、放置されている「厄介者」の流木や倒木のヒノキをチップ化した「陽(ひ)の木のちっぷ」が発売された。冬場は流木・倒木を薪(まき)にして売っている住民グループ「高木薪づくりプロジェクト」=師岡知弘代表(48)=が夏場向けに考案した。流木・倒木の撤去と有効利用につながり、師岡代表は「被災地の復興のために購入して支援を」と呼び掛けている。

 師岡代表によると公共事業などで処理されない民有地の流木・倒木は所有者が自費撤去する必要があり、まだ放置されている所がある。プロジェクトは昨年8月から流木・倒木を集め、同11月から薪として売り出した。しかし暖房用に使われる薪は春から需要が減ることからヒノキのチップを追加した。「ボランティアと薪づくりをしている時に『木の香りに癒やされる』との声が出て、チップ化を思いついた」と師岡代表。チップには香りによる癒やしや防臭などの効果があるという。

 住民の協力を得て流木・倒木を集め、師岡代表らが手作りでチップ化。価格は1袋1リットルで千円(送料別で340円)から。店舗などで紹介してもらおうと11袋1万円(送料着払い)のセットも用意している。1袋の売り上げから150円を地元の住民自治組織「高木地区コミュニティ協議会」に寄付する予定。同地区は災害によって住民が急減し、協議会の運営が厳しくなってくるため。師岡さんは先行して販売している薪の売上金から約11万円を4月10日、同協議会に寄付した。

=2019/05/03付 西日本新聞朝刊=

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