釜山で「朝鮮通信使」パレード 実物大の復元船も初登場

西日本新聞

朝鮮通信使にふんした人々を乗せて釜山港から出港する復元木造船=4日、韓国釜山市 拡大

朝鮮通信使にふんした人々を乗せて釜山港から出港する復元木造船=4日、韓国釜山市

 韓国釜山市で4日、朝鮮王朝が江戸幕府に派遣した外交使節「朝鮮通信使」の功績を顕彰し、当時の行列を再現した恒例のパレードがあった。通信使が玄界灘を渡る際に使った船を実物大で復元した木造船が初めて登場。日韓間で外交関係が冷え込む中、民間交流を絶やすまいと北九州市や長崎県対馬市など九州からも訪れ、友好の絆をアピールした。

 パレードには当時の衣装に身を包んだ関係者ら日韓双方から約1300人が参加。出発式で釜山市の呉巨敦(オ・ゴドン)市長は「今なお韓日関係は難しい状況だが、平和と共存の未来を切り開かなければならない」とあいさつした。

 一行はかねや太鼓を打ち鳴らし、にぎやかに繁華街から港まで約2キロを練り歩いた。正使、副使、従事官の通信使トップ3らを乗せた復元船が港を出発すると、観光客らが大きく手を振って送り出した。

 子どもと見物していた釜山市のインテリアデザイナー金朱垠(キム・ジュウン)さん(44)は「文化使節の役割も担い、日本との交流を続けた朝鮮通信使の再現行列を見て、平和的関係を結ぶ大切さを感じた」と話した。 (釜山・前田絵)

=2019/05/05付 西日本新聞朝刊=

PR

PR

注目のテーマ