【次代へ 令和元年】観光地とけこむ外国人 クルーズ船、LCC後押し

西日本新聞

博多港で出港を待つ大型クルーズ船。まるで海に浮かぶ高層ビルのようだ 拡大

博多港で出港を待つ大型クルーズ船。まるで海に浮かぶ高層ビルのようだ

太宰府天満宮の参道を着物姿で歩く外国人も多くなった=福岡県太宰府市 「写真映え」する新緑の太宰府天満宮。着物をまとったベトナム人女性3人組が境内の太鼓橋で風景を楽しんでいた

 「令和」ゆかりの地として全国から耳目を集める福岡県太宰府市。太宰府天満宮の参道では、着物姿で参拝し写真撮影を楽しむ外国人が目に付く。スイス人女性は「着物を前から着てみたかったの。体にピッタリで、不思議な着心地ね」と笑顔を見せる。平成という時代を経て、九州各地の観光地では日常的に外国人の姿を見るようになった。

 平成前半を振り返ると、観光地として想起するのがテーマパーク。だが、経営難で閉鎖する施設も相次いだ。

 九州では、1990年にスペースワールド(SW、北九州市)が、93年に大型リゾート施設「シーガイア」(宮崎市)がそれぞれ開業。SWは2005年に破綻。運営会社を変えて存続を図ったが17年に閉園した。シーガイアは07年、宮崎観光のシンボルとして期待された世界最大級の屋内プール「オーシャンドーム」を閉鎖した。

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 平成の後半にはインバウンド(訪日外国人客)が存在感を増した。国土交通省九州運輸局によると、政府が重要施策としてインバウンドの増加を掲げた03年、九州の入国者数は45万人。18年には11倍以上の511万人に激増。九州は、中国や韓国などアジア諸国に近い利点がある。大型クルーズ船の寄港や格安航空会社(LCC)の路線拡大も後押しした。

 「令和」を起爆剤にさらなる観光客を呼び込む鍵は「写真映え」だろう。外国人観光客による会員制交流サイト(SNS)を通して九州の観光地は「改元フィーバー」を国外に発信できるか。

=2019/05/08付 西日本新聞朝刊=

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