「令和10連休」特需 九州の交通、観光 軒並み前年超え

西日本新聞

10連休が始まり、人であふれるJR博多駅=4月27日、福岡市博多区 拡大

10連休が始まり、人であふれるJR博多駅=4月27日、福岡市博多区

「令和」の文字が彩る海の中道海浜公園=5月2日、同市東区 診療態勢について知らせる掲示板=4月24日、同市中央区の佐田病院

 改元を挟み、遠出を計画しやすい10連休となった今年のゴールデンウイーク(GW)。駅や空港は利用客であふれ、高速道路はあちこちで渋滞、観光地は「特需」に沸いた。対応が心配された病院や保育施設は増員や臨時開園で特別態勢を整え、超大型の「令和連休」を乗り切った。

 前半ぐずついた天気は後半持ち直し、好天に恵まれた福岡市の「博多どんたく港まつり」(3、4日)は約240万人の人出でにぎわった。大型リゾート施設ハウステンボス(長崎県佐世保市)の来場者数は17万2800人と前年より約5万人増。「遠方から車で訪れる客も多くホテル稼働率も高かった」という。

 福岡市の「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」は前年比4割増の約4万人、水族館「マリンワールド海の中道」は約8万人が来場。大分市の大分マリーンパレス水族館「うみたまご」も前年比4割増しの大入りでイルカショーを倍の4回に増やした。熊本県荒尾市のグリーンランドもアルバイトの時給を上げて人手確保に努めた。

 交通各社の4月26日~5月6日の利用状況も「特需」効果がくっきり。福岡空港発着の国内線利用者は全日空約25万1千人(前年比116・2%)▽日本航空約17万8千人(同119・1%)と軒並み好調だった。

 JR九州の九州新幹線と在来線特急は前年比116%の約94万1千人、JR西日本の山陽新幹線は同136・9%の約109万人といずれも「過去最高水準」を記録。担当者は「人気アイドルグループ『嵐』のヤフオクドーム公演(4月28、29日)も要因」「どのタイミングでも2泊3日の旅行が計画できる曜日配列。谷間がなかったのが大きい」と分析した。

 西日本高速道路九州支社は、ピークがばらける「分散型」になり、管内の5キロ以上の渋滞を計73回と予測していたが、実際は計95回発生し、下りは4月29日、上りは5月3日に集中。最長は3日夕、九州道上りの広川インターチェンジ付近で30・8キロだった。同支社の「渋滞予測士」横尾俊宏さんは「過去にない10連休の予測は非常に難しく、予想を超えた」と話した。

■医療、保育 要員増、混乱なく

 医療機関や保育施設では事前準備が功を奏し、大きな混乱はみられなかった。

 福岡市急患診療センター(同市早良区)は医師を通常の日祝日より4人多い13人、看護師を9人多い27人に増員し、「長時間待つ状態にはならなかった」。熊本市医師会はホームページに受診できる医療機関一覧を掲載。えがみ小児科(同市北区)の江上公康院長は「一つの医療機関への集中を避けられたのではないか」と推測した。

 福岡市は市立保育所の休日保育の定員を臨時で延べ450人増やして対応。同市東区の認可外保育園「こどものもり」も臨時開業し、福永吉宏施設長(39)は「連休前に申込数が定員に達した」という。同市博多区の認可保育園「どろんこ保育園」は10連休全て開園し、「普段園に通っていない人の利用も多かった」(担当者)。連休中に働く人たちをフル稼働で支えた。

=2019/05/08付 西日本新聞朝刊=

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