太宰府続く「令和」熱 全国から観光客続々 神社や展示館、対応を検討

西日本新聞 ふくおか都市圏版

大宰府展示館で記念スタンプを押す入館者たち 拡大

大宰府展示館で記念スタンプを押す入館者たち

大伴旅人の歌を刻んだ石碑について、史跡解説員に説明する森弘子さん(右から2人目)

 新元号「令和」ゆかりの地、太宰府市の観光客は10連休明け後は減少傾向にあるものの、以前に比べるとなお多くの人が全国各地から訪れている。市は連休中、人出の多さを見越して臨時駐車場や交通誘導員を確保して対応。7日以降は誘導員の配置をやめているが、今後の観光客への対策を検討している。

 観光客の人気スポットは、大宰府政庁跡横の大宰府展示館。同館には、大宰帥(だざいのそち)(長官)だった大伴旅人邸で催された「梅花の宴」のジオラマがあり、連休中に約3万3千人が来訪。4月1日からの累計入館者数は6万人を超えた。

 連休後の8日は592人が来館。9日も北海道や東京などから多くの入館者があった。入館者に展示品などを紹介するボランティア史跡解説員らも、なお続く観光客に驚いている。

 一方、展示館と並んで人気の坂本八幡神社。氏子会は連休後、当初の予定通り、参拝者への対応を中止している。しかし、参拝者が今も相次ぎ、御田良知宮司(59)が禰宜(ねぎ)を務める太宰府天満宮などに、対応を求める声が集まっており、近々、御田宮司と氏子会が話し合いを持つ予定という。太宰府の「令和」フィーバーはまだまだ続きそうだ。

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万葉学び再び 史跡解説員らが「歌碑巡り」研修

 太宰府市で9日、地元史跡解説員らを対象にした「万葉歌碑巡り」の研修があった。同市は「令和」ゆかりの地として4月以降、観光客が急増している。このため、史跡解説員の団体「くすのき会」(大場明会長)が実際に歌碑巡りをし、令和の典拠となった万葉集と太宰府の関係を再認識しようと催した。

 この日は、同会会員約20人が参加。講師は森弘子太宰府発見塾長が務めた。まず、大宰府政庁跡南の県道沿いに立つ「やすみしし 我(わ)が大君の食(を)す国は…」(大伴旅人)の歌碑から出発。森さんは「『食す』は『(国を)治める』意で、旅人の帥(そち)としての気概を詠んだ歌」などと解説した。

 この後、旅人邸跡の候補地の一つである坂本八幡神社境内や観世音寺境内、市役所前など、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)や山上憶良(やまのうえのおくら)らの歌を刻んだ歌碑が立つ場所を巡って歩いた。15日にも残りの会員を対象に、実地研修を行う。

=2019/05/10付 西日本新聞朝刊=

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