穴見氏突然の表明 自民困惑 衆院議員引退へ 激戦1区後任選び活発化

西日本新聞

初当選を決めた際、両手を挙げて支持者の祝福に応える穴見陽一氏=2012年12月 拡大

初当選を決めた際、両手を挙げて支持者の祝福に応える穴見陽一氏=2012年12月

 自民党の穴見陽一衆院議員(49)=大分1区=が10日、次期衆院選への不出馬を表明したことにより、自民県連は後任選びに入る。「非自民の牙城」と呼ばれ、自民候補と野党系候補が激しく争ってきた大分1区。安倍晋三首相による衆参同日選の可能性も取り沙汰される中、自民の水面下の動きが一気に活発化しそうだ。

 「寝耳に水だった」。この日、大分市区選出の県議は驚きを隠さなかった。今春の統一地方選では、穴見氏後援会の支援も受けて集会を開催した。「元気がないようにも感じていたが、もう(引退を)決めていたのだろう」と話す。引退意向を知るのは一部の県連幹部だけだった。

 県連の阿部英仁会長は4月ごろ、穴見氏本人から「次回(の衆院選)は考えようと思う」と伝えられていたことを明かした。慰留を検討していたところに本人が意向を表明したという。阿部会長は後任候補は公募によって選ぶと明言。ただ「当面は参院選の議席維持に向けて態勢固めをしっかりとやる」と述べるにとどめた。

 穴見氏は公募を経て2009年の衆院選に出馬したが、旧民主党の吉良州司氏(61)に約6万票差をつけられ落選。自民が政権奪還した12年衆院選で初当選を果たした。ただ14年は再び吉良氏に敗れ、比例九州で復活当選。吉良氏との戦績は「2勝2敗」だ。公募で新たに選ばれる知名度の低い候補では、苦戦が予想される。ベテラン大分市議は「すぐに水面下で(後任選びが)動きだして駆け引きが始まるだろう」と話した。

 一方、前回の17年衆院選で穴見氏に敗れ、比例九州で復活当選した吉良氏が所属する国民民主党の県連関係者は「最近、穴見氏を公の場で見ることが少なくなっていた。引退発表は驚いていない」と冷静に受け止める。「衆参同日選になろうがなるまいが、慌てるのは自民側。こちらは現職であり、どっしりと構え、準備を進めるだけだ」と語った。

=2019/05/11付 西日本新聞朝刊=

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