「令和」祝い創作神楽 嘉麻市の弥栄神楽座 12日「千歳萬歳」など奉納

西日本新聞 筑豊版

 今年で結成5周年を迎える嘉麻市の創作神楽グループ「弥栄(いやさか)神楽座」が12日午後6時から、同市上山田の射手引神社で奉納公演を行う。令和の時代の幕開けに合わせ、今公演では「国や国民の繁栄が長く続くように」との願いを込めた新作「千歳萬歳」を含む計15演目を披露する。

 「もっと自信を持ってやってみよう」。9日夕、神社の前に建てられたやぐらでは、昨年1月に佐賀県基山町から嘉麻市に移住した振付・舞踊家緒方祐香さんの指導の下、熱のこもった練習が続いていた。今回新作を舞うのは地元の小学5年生4人。本番を間近に控え、子どもたちは真剣なまなざしで何度も動きを確認していた。

 神楽座には、小学1年から50代の会社員までさまざまな立場の人が所属。神楽座を立ち上げた同神社の神職桑野隆夫さんが「地域に根ざし、受け継がれる神楽をつくろう」と呼び掛け、今では計約50人が活動している。数年前からは、メンバーが地元の小学校に出向いて体験授業を行っており、興味を持って新たにグループに入る子どももいるという。

 曲や衣装、小道具は、県内外のピアニストやデザイナーらが一から創作。本番前は連日神社にこもり、他のメンバーと一緒に黙々と制作作業を行っている。

 今回の新作の衣装は、皇居で行われる宮中祭祀(さいし)「新嘗祭(にいなめさい)」にちなみ、五穀豊穣(ほうじょう)をイメージした紋章やえんじ色などを使って秋の実りを表現。首の動きでふさふさと揺れる頭飾りは豆をイメージして作られた。小学校の授業で神楽に魅せられ、今回新作を舞う5年の金崎倖望さん(10)は「動きがかっこいいと思って始めた。本番では太鼓の音に鈴や舞がきれいに合わせられるよう頑張りたい」と意気込む。

 結成から丸5年の節目を迎える10月には、地元の和太鼓グループや東京のダンサーなどを招いた記念イベントを控える。今年は県内外からのぼり旗や神楽幕の奉納もあり、着実に地元の伝統行事となりつつある。桑野さんは今回の公演を「節目に向けて勢いを付けられるような公演にしたい」と話している。

 弥栄神楽座は、制作費などに充てる寄付を募っている。神楽座(射手引神社内)=0948(52)0673。

=2019/05/11付 西日本新聞朝刊=

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