長崎走った高速バス、MR、ブルトレ 東南アジアで今も“現役” ゆかりの表記残し乗客運ぶ

西日本新聞

ミャンマー南部を走るバス。「ハウステンボス」など日本語の表記が残る 拡大

ミャンマー南部を走るバス。「ハウステンボス」など日本語の表記が残る

ブルートレインを塗り替えた車両。マレーシア南部の駅に停車していた

 かつて長崎の人たちを乗せた列車やバスが、東南アジアで再利用されている。昨年末に現地を訪ねてみると、車体は少し古くなったが、見覚えのある日本語表記を残したまま異国を走っていた。

 ミャンマー南部の幹線道路沿いにあるサービスエリア。深夜、窓や車体に「福岡←→ハウステンボス 直行便 好評運行中!」「Welcome SASEBO」と書かれたバスが止まっていた。

 車体には紫やピンクのラインがあり、西日本鉄道の高速バスとよく似ている。車内では乗客が気持ち良さそうに休んでいた。

 西鉄広報課によると、3年ほど前まで、廃車を引き取った仲介業者が海外に転売していたことがあった。撮影したバスは社名が消されているため「西鉄のバスだった可能性はあるが、何とも言えない」と広報課。でも、長崎を走っていたことは間違いなさそうだ。

 ミャンマーには長崎ゆかりの列車もあった。首都ネピドーの郊外で確認したのは、松浦鉄道(MR)で使われた気動車2両。MRによると2006年から12年まで、老朽化した24両を現地に譲渡した。車両の運転や整備に携わった担当者は「ご苦労さん、との思いで送り出した。現地で役に立っているのなら良かった」と語る。

 マレーシアでは、長崎-東京の寝台特急「さくら」(05年廃止)、熊本-東京の「はやぶさ」(09年廃止)として走ったブルートレインが現役。車体に「九州旅客鉄道」(JR九州)の銘板が残る。

 JR九州によると、マレーシア政府の要請を受け、10年に6両を無償で譲渡した。この縁で昨年8月、マハティール首相が北九州市の研修施設を視察。同社は11月に技術者2人をマレーシアに派遣し、車両や線路の整備を指導した。

 日本製のバスや列車はエアコンを備え、乗り心地が良いため、多少古くなっても東南アジアで根強い需要があるようだ。

 JR九州は「依頼があれば、今後も国際協力を続けたい」と話している。

=2019/05/13付 西日本新聞朝刊=

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