豪雨被災支援、九州に学べ 愛媛の団体が朝倉など視察 「住民の困り事 共有が重要」

西日本新聞

二次災害防止用のシートが張られた斜面を視察する愛媛県宇和島市の団体関係者=14日午後、福岡県朝倉市 拡大

二次災害防止用のシートが張られた斜面を視察する愛媛県宇和島市の団体関係者=14日午後、福岡県朝倉市

 昨夏の西日本豪雨で被害を受けた愛媛県宇和島市で被災者支援に取り組む民間団体の関係者らが14日、九州豪雨の被災地の現状や支援の教訓を学ぼうと、福岡県朝倉市を訪ねた。15日までの日程で、同市のほか同県東峰村や大分県日田市を巡り、支援団体や行政、被災者と面会、生活再建途上の課題などを探る。

 企画したのは、日田市でみなし仮設住宅の住民向け交流会などを催しているNPO法人リエラ。宇和島市で被災者の声を聞く活動などに当たったメンバーが、宇和島より1年早く豪雨被害に遭った福岡、大分の地の視察を呼び掛け、宇和島からNPO法人や行政、地元農協など11団体の21人が参加した。

 初日は朝倉市のボランティア団体「杷木復興支援ベース」を訪問。望月文代表(39)が被災地を案内し、土砂災害を恐れ地域に戻れない住民がいることなどを説明した。「自宅が被災しても『周りより被害が少ない』と遠慮して我慢している住民もいた。困り事を聞き、いかに情報共有できるかが重要」と望月さん。

 被災者の生活相談を受ける「朝倉市地域支え合いセンター」などとの意見交換の場では、「応急仮設住宅の入居期限が迫り、住居について悩む人が多い」との報告もあった。

 宇和島市で被災者対象の交流会などを開いている民間団体「うわじまグランマ」の松島陽子代表(54)は「経験談を聞き、自分たちがやるべきことが明確になった。先輩団体の助言はありがたい」と話していた。

=2019/05/15付 西日本新聞朝刊=