母に捧げたシャンソン全国V 小倉南区の川西玲子さん 笑顔励みに50代から 18日福岡市 チャリティーコンサートに参加

西日本新聞 北九州版

レッスンに励む川西玲子さん(左) 拡大

レッスンに励む川西玲子さん(左)

 東京で4月に開かれたシャンソンのコンクールで、北九州市小倉南区の川西玲子さん(65)が初優勝した。50代でシャンソンを始めた川西さんは「歌を聴くと喜んでくれる認知症の母を見ているとうれしくて、練習を重ねた」と力を込める。地域では、精力的にチャリティーコンサートに参加している。

 コンクールは60歳以上のシャンソン、カンツォーネの愛好家やプロが参加する「第5回明日に輝く! J.C.Cプラチナコンクール」(日本シャンソン・カンツォーネ振興協会)。プロも含めた約60人が参加し、川西さんはフランスの歌手エディット・ピアフの「ハンブルクにて」を歌唱し、初の栄冠を手にした。

 川西さんがシャンソンと出合ったのは、知人に誘われて通った西日本新聞文化サークルのシャンソン教室だった。歌は好きだったが、声が低く無理して裏声で歌っていた。シャンソンは、低い地声で歌って良いと教えられ、魅力に感じた。

 特に練習に熱が入るようになったのは、母三子(みつこ)さんが認知症になり施設に入所してから。習った歌を聞かせると喜んでくれ、歌に合わせて一生懸命に体を動かした。「症状が少しでも良くなるかもしれない」と歌って聴かせた。3年前には「いとしき母へ」という歌を作詞作曲し、振興協会主催の昨年3月のコンクールで披露、特別奨励賞を受賞した。母は受賞の約3カ月後に亡くなったが、「歌の力を感じた」と振り返る。

 川西さんは、チャリティーや街づくりのイベント参加に励んでいる。18日午後1時半から、福岡市中央区赤坂の市立中央市民センターで、東日本大震災や熊本地震の復興を支援する「福岡シャンソンチャリティーコンサート」が開かれ、川西さんも参加する。

=2019/05/15付 西日本新聞朝刊=