トップ交代でHTB記者会見 「再建やりがいあった」沢田氏 「組織意識した経営に」坂口氏

西日本新聞

 経営難にあえいでいた佐世保市のハウステンボス(HTB)を再建した沢田秀雄社長(68)が15日、社長退任を前に、後任の坂口克彦最高人事責任者(64)とHTBで記者会見した。HTBの経営に携わって約10年。沢田氏は達成感を口にした。主なやりとりは次の通り。

 -経営危機のHTBの社長に就任してからの約10年を振り返ってほしい。

 沢田「若干の達成感はある。(開業から)18年間は赤字だったが、今は赤字になる年がない。就任当初は黒字になるのかどうか、全国から注目された。苦労したけれど、規模的にも内容的にもやりがいのある再建だった」

 -坂口新社長に期待するものは。

 沢田「経営センスがあり、下の意見を聞く能力がある。間違いなくいい」

 -HTBは株式上場や、県や佐世保市が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を控える。

 沢田「新社長には3年から5年後の目標を持ってもらう。2、3年後に株式の上場、4、5年後にIRを県知事や市長の協力を得て達成してほしい。特徴のあるカジノをつくらないといけない。HTBへの集客にもつながる。再び発展してもらいたい」

 -坂口氏は社長就任の要請をどう受け止めたか。

 坂口「一度は断った。決断したのは4月になってから。いろいろと葛藤した。もちろん、緊張やプレッシャーがある」

 -どのような経営をしたいか。

 坂口「組織を意識した経営をしたい。これまでは天才経営者の下で運営していたが、まねはできない。社員やお客様の知恵を経営に体現したい」

 -沢田氏から株式上場とIR誘致の二つのミッションを受けた。

 坂口「株式を上場すれば、郷土(長崎)で唯一となる。IRが実現すれば、アジアから一番近い。HTBの良さも生かし、相乗効果を図りたい」

=2019/05/16付 西日本新聞朝刊=

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