英語講師、別の保育所でも暴力 椅子蹴り暴言 北九州市

西日本新聞

 北九州市若松区の英語教育に力を入れる認可外保育施設で、30代の米国人男性講師が園児の座っている椅子を蹴ったり、暴言を吐いたりしていたことが15日、分かった。施設側の調査に暴力行為を認めた講師は今年1月に出勤停止処分を受け、その後自主退職した。北九州市は同月末、国の通知に基づく特別立ち入り調査を行い、口頭指導していた。

 施設には2~6歳までの未就学児約70人が通い、外国人講師による英語学習が人気という。この講師は2016年4月から常勤で勤務していた。

 市や施設によると、昨年秋ごろから講師の子どもに対する乱暴な対応が目立つようになり、施設側が注意していた。今年1月に複数の保護者から子どもへの暴言などがあったと通報があり、施設が調査した結果、講師が園児の座る椅子を蹴ったことや、「I don’t like you」「you are bad boy」といった暴言を繰り返していたことを確認した。施設は同月24日に講師を出勤停止にした後、保護者への説明会を開いた。

 卒園生の保護者によると、「げんこつで背中をたたかれた」「2階の窓から投げ落とされるふりをされた」と訴えた幼児もいるという。

 施設の理事長は「2階から投げるぞ」といった暴言は確認しているとした上で、「こういう事態があったということを真摯(しんし)に受け止めたい。子どもの安全を第一に考え、対応した」としている。

 北九州市では、別の認可外保育施設に勤めるカナダ人講師も園児をたたくなどして、市が口頭指導していたことが明らかになっている。

=2019/05/16付 西日本新聞朝刊=