「お金は一体どこへ」難題、マンション自治会費集め 管理会社代行のはずが…“未払い”トラブルも (2ページ目)

西日本新聞

 「集めている自治会費はマンション内の独自の自治会のためで、地域の自治会とは全く別のものです」

 マンションのごみ捨て場に冷蔵庫やベッドマットレスなどの不法投棄も多く、それらのごみの処分費など、環境整備に使っているとのこと。マンション内の自治会には区分所有者の中から選出した自治会長もいる、という。

 マンションは1990年ごろに完成。管理会社は当初、地域の自治会に入居者分の会費を支払っていたが、数年で支払いをやめ、「マンション独自の自治会」に切り替えたと説明する。「当時は『マンションは元々の地域住民に迷惑をかけている』というスタンスで、入会に強制的な態度だった」と担当者。「自治会費の詳細な使途もよく分からず、支払いをやめることになりました」

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 取材班が話を聞いた入居者の一人は「地域の自治会費のつもりだった」と話した。一方、管理会社は契約時、問われればマンション独自の自治会であると説明しているという。地域とマンション、自分がどちらの自治会員なのか、あいまいなままの入居者もいるかもしれない。

 NPO法人「福岡マンション管理組合連合会」理事の男性は、「地域とのつながりが薄い転勤族や単身者が多く暮らすマンションと自治会を巡る問題は、都市部で増えている」と話す。管理会社が自治会費の集金代行や支払いに応じないケースは他にもあるという。

 自治会に詳しい北九州市立大の森裕亮准教授(行政学)は「本来、自治会は任意団体。自分たちで会費を徴収することが原則だが、集合住宅の加入を促進する効率的な方法として、管理会社に代行してもらうやり方が広がっている」と分析。その上で「マンション入居者自身が無関心な中、昔ながらの自治会と管理会社の間で、あいまいなままに処理されていることも多い。徴収方法を書面化するなど、トラブル回避の対策に努めるべきだ」と指摘している。

=2019/05/16付 西日本新聞朝刊=

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