八代500円落語、18日で30回目 真打ち決定の桂伸三さん 第二の古里で毎月開催

西日本新聞

「本町ワンコインらくご」で表情豊かに落語を披露する桂伸三さん 拡大

「本町ワンコインらくご」で表情豊かに落語を披露する桂伸三さん

 関東を拠点に活動する落語家で、来年の真打ち昇進が決まった桂伸三(しんざ)さん(36)が、両親の出身地、八代市で毎月1回の落語会「本町ワンコインらくご」を続け、18日で30回目を迎える。多くの人に気軽に落語を楽しんでほしいと、入場料は500円。「両親が育ち、自分も世話になった第二の古里に、今後も落語で恩返ししたい」とますます意気盛んだ。

 伸三さんは父親の転勤で全国を転々とし、小学生の頃からは千葉県習志野市で育ったが、夏休みなどには頻繁に八代を訪れた。「食事がおいしい店に行ったり、川で遊んだりしたのが懐かしい」と振り返る。

 23歳で春雨や雷蔵さんに入門し落語家の道をスタート。春雨や雷太の芸名で前座となり、2010年に二つ目に昇進した。16年には桂伸治さんの門下となり、現在の芸名に改名。表情の豊かさに定評があり、「高円寺エトアール寄席 二ツ目芸人グランプリ」や昨年の「さがみはら若手落語家選手権」で優勝した。

 落語家としての八代との関わりは12年、「ふるさと恩返し公演」と銘打ち、落語家の仲間と「まちなか寄席」を始めたのがきっかけ。同市の宮嶋利治学術財団の村山忍理事長(75)から会場探しや広報、チケット販売などのバックアップを受けた縁で、その翌年からは同財団の施設で、子ども落語教室も始めた。

 定期的に八代に通っていた16年、芸名が変わったのを機に始めたのが、本町ワンコインらくごだ。「毎月、同じ会場でやれば、同じ客も多い。いろんなネタを仕込まないといけない」「商店街のにぎわいづくりに少しでも役立ちたい」-。芸の向上への決意と第二の古里への感謝を重ね合わせた。市内に拠点としてのアパートも借りた。八代高の両親の同級生らが後援会を結成し、会場の設営や受け付けを担ってくれている。

 来年5月の真打ち昇進に合わせ、ワンコインらくごを発展させる新たな構想も温める。「お客からお題をもらい、それを練り込んだ話を創作して翌月の落語会で公表する」。八代の客と共に新作をつくるアイデアだ。「八代ゆかりの話が増え、八代発信で新たな芸ができる。うれしいですね」と目を輝かせた。

 18日は午後2時から、八代市本町商店街の総合案内所「八福商店」2階で。

=2019/05/17付 西日本新聞朝刊=

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