早めの避難、心構え新たに 防災意識向上へ勉強会 日田市上宮町

西日本新聞

防災アドバイザー(手前)の講演を聞く日田市上宮町の住民たち 拡大

防災アドバイザー(手前)の講演を聞く日田市上宮町の住民たち

 梅雨や台風による風水害が多発する時季を前に、2017年の九州豪雨で被害に遭った日田市上宮町(大鶴地区)で防災勉強会があった。防災アドバイザーから避難生活で役立つ知恵を教わり、早めの避難への心構えを新たにした。

 上宮町は九州豪雨で多くの家屋が被害に遭ったが、自治会が独自の判断で早めの避難を呼び掛けて犠牲者を出さなかった。豪雨から2年近くがたつ中、改めて豪雨を振り返り、避難のタイミングや在り方について意識を高めようと、地域住民でつくる自主防災組織「上宮地区自主防災会」が開いた。

 14日夜の勉強会で講演した同市の防災アドバイザー重松理恵さん(39)は、九州豪雨で子どもと避難生活を送った経験を踏まえ「食料や水を3日分は用意して子ども用の防災バッグもあるといい。家族で避難場所の確認をしてほしい」と伝えた。行政だけに頼らない自主防災組織の活動の重要性も説き、「防災に正解はない。地域に合った防災計画を作って、焦らずに防災力を高めてほしい」と呼び掛けた。

 住民は復旧工事中だったり、手付かずのままだったりする山や川の危険箇所も写真で確認して、大雨や台風のときの避難のタイミングや経路の参考にしていた。藤井和彦さん(74)は「写真を見ていたら自宅付近は危ない所が多い。今からの時季が怖いので、避難の用品を用意しておきたい」と話した。

 自治会長の坂本義紀さん(70)は「完全な復旧にはまだ時間が必要で、その前にまた被災する心配がある。皆で一緒に勉強を重ねて、地域の安全な日々を守りたい」と語った。

=2019/05/17付 西日本新聞朝刊=

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