基地外で銃携行、4月も指示 佐世保 米軍側、日本人警備員に

西日本新聞

 米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)の警備隊が今月初旬、日本人警備員に実弾入り拳銃を携行させたまま基地外の公道を歩行させた問題で、米軍側が4月中旬にも同様の行動を取るよう指示を出していたことが16日、基地従業員でつくる全駐留軍労働組合(全駐労)への取材で分かった。当時は日米地位協定違反を懸念する日本人警備員の責任者が断り、防衛省が米軍に抗議していたが、今月の問題行動に至った。

 協定違反が疑われるのは、基地から約60メートル離れた飛び地となっている別の米軍施設(車両検査場)への移動で拳銃を携行した行為。市道を十数メートル横断する必要があり、基地内に限って日本人従業員に銃携行を認める協定に違反する可能性があるほか、日本の銃刀法に抵触する疑いもある。

 全駐労長崎地区本部によると、4月18日に米軍側から日本人警備員に拳銃を携行して飛び地の施設へ移動するよう指示があり、責任者が固辞したという。報告を受けた防衛省は同24日、在日米軍司令部に指示をやめるよう口頭で求めた。

 ところが5月2~10日、米軍側は日本人警備員延べ15人ほどに対して拳銃携行での移動を再び指示し、この時は従ったという。同地区本部の渡辺秀与書記長は「警備隊長がルールの解釈を勘違いしているのではないか」と批判し、防衛省は「中止要請に応じなかったことは誠に遺憾」とコメント。米海軍佐世保基地は「関係部署と調整しており、現在は回答できない」としている。

=2019/05/17付 西日本新聞朝刊=

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