高次脳機能障害諦めないで 大牟田市でシンポ 回復へ家族や地域が連携を

西日本新聞 筑後版

「高次脳機能障害」を考えるシンポで講演する渡辺修教授 拡大

「高次脳機能障害」を考えるシンポで講演する渡辺修教授

 一酸化炭素(CO)中毒や脳梗塞、交通事故などで脳に損傷を受けて起きる「高次脳機能障害」を考えるシンポジウムが18日、大牟田市で開かれた。東京慈恵会医科大の渡辺修教授が基調講演。障害の特徴を紹介し、リハビリによる回復や社会参加に向けて周囲の医師や家族、支援者、地域の連携の重要性を訴えた。

 三池炭鉱三川鉱の炭じん爆発事故(1963年)の患者や支援者らでつくる「三池高次脳連絡会議」の主催で8回目。厚生労働省や県、市などが後援し、障害者の家族や医療関係者ら約150人が参加した。

 渡辺教授は記憶障害や失語症、迷子になりやすいといった障害ごとに、それぞれ「メモ帳を使う」「短い言葉を使う」「道順を限定する」などと具体的な対処法をアドバイス。さらに日常生活への移行に向け、就労支援施設のほか障害年金や介護保険制度などの利用の必要性を挙げて、家族と支援者は「焦らない、慌てない、諦めないことを念頭に置くことが大切」と話した。

=2019/05/19付 西日本新聞朝刊=

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