ロボに触れAI身近に 必修化前児童プログラミング教育人気 福津の教室 「使いこなし役立てて」 (2ページ目)

西日本新聞 ふくおか都市圏版

画面上の3D設計図を見ながらロボットを組み立てる子どもたち 拡大

画面上の3D設計図を見ながらロボットを組み立てる子どもたち

車のワイパー部分とモーターの駆動を説明する足立憲正さん(右)

 足立さんは、トヨタ自動車やロボットの大手メーカーに勤めた経験豊富なエンジニア。「技術革新の時代を生きる未来のエンジニアを育てたい」と脱サラし、自宅に教室を開いた。プログラミング教室は大手チェーンが多い中、個人経営は珍しい。事前の体験会が評判となり、都市圏を中心に約50人が入会した。

 入門に続く小学6年までの初級コース。「本物の車を分解します」。「えっ」と驚く生徒たちを横目に、足立さんが素早く自家用車のボンネットを開けてボルトを取り外す。丸見えとなったモーターの回転やワイパーの往復運動に、生徒の視線がくぎ付けとなった。「生活の中にあるロボットにじかに触れることで、より理解が深まる」。足立さんはそう説く。

 福津市の小学5年男子(11)は「車や扇風機を分解して本物のモーターなどが見られて楽しい。将来はロボットをつくりたい」と笑顔。同市の小学3年男子(8)を通わせる母親(45)も「ロボットに興味を持って将来何かしらの役に立つよう、力を伸ばせていけたら」と期待を寄せる。

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 玩具メーカー大手バンダイが小中学生と保護者計900組に実施した調査によると、プログラミング教育の印象の上位は「面白そう」「難しそう」「楽しそう」「よく分からない」が並んだ。

 教室に通うなど、同教育に関わる取り組みをしている家庭は約17%にとどまるが、親世代も体験したことがない上、必修化もあって「何とか学ばせたい」と徐々に教育熱は高まっているという。

 「AIやロボットの技術に使われるのではなく、使いこなして自分のものにすることで、社会や世の中を良い方に変えていける。そのための基礎を学んでほしい」。AIやIoT(モノのインターネット)など最新技術にあふれた令和の社会を担う「金の卵」たちへ、足立さんは温かいまなざしを注いだ。

=2019/05/19付 西日本新聞朝刊=

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