日章旗、71年ぶり里帰り 平和台でイベント見守る

西日本新聞 ふくおか都市圏版

71年ぶりに里帰りし、平和台陸上競技場に掲げられた日章旗(右奥) 拡大

71年ぶりに里帰りし、平和台陸上競技場に掲げられた日章旗(右奥)

 日本で戦後初めて公式に掲揚された日章旗が18日、71年ぶりに福岡市中央区の平和台陸上競技場に“里帰り”を果たした。1948(昭和23)年に福岡県で開かれた第3回国体で、主会場の同競技場に掲げたもので、スポーツイベントに合わせて展示した。

 日章旗は、縦2・65メートル、横3・65メートルの布製。平和台の歴史や日章旗の存在を広めようと、福岡青年会議所(福岡JC)地域スポーツ創造特別委員会が企画した。

 国旗の掲揚は戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の指令で禁じられていたが、平和台を創設した糸島市出身の岡部平太が、連合国軍最高司令官のダグラス・マッカーサーに直訴し、大会直前に認められたという。

 現在は糸島市の伊都文化会館に展示されており、館外に持ち出されるのは初めて。この日は競技場の正面スタンドに掲げられ、リレーマラソンや少年サッカー教室などのイベントを見守った。

 布を張り合わせた手作りの日章旗は、赤い塗料で描かれた円がゆがんでいる様子もうかがえ、参加者たちは驚いた様子で見入っていた。福岡JCの尾花一樹さんは「平和への思いを込めて作られた日章旗。先人たちの思いや当時の様子に思いをはせてもらえればうれしい」と話した。

=2019/05/19付 西日本新聞朝刊=

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