【特派員オンライン】韓国語に耳を澄ませば

西日本新聞 国際面

 ソウルで日本人相手にビジネスをしている女性によると、日本からの観光客や駐在員がすぐに覚える韓国語があるという。

 代表格が「ミセモンジ」。直訳すれば「微細ほこり」。大気汚染の原因となる「PM2・5」など微小粒子状物質を指す。ユーモラスな響きもあって、記憶しやすいとか。韓国では3月、PM2・5の大気中濃度が過去最悪を更新。メディアは今も連日、日本の花粉情報のようにミセモンジ予報を伝える。

 今春、韓国で暮らし始めた日本人の場合は「マヤク」だという。漢字で書けば「麻薬」、意味も日本語と同じ。芸能人や富裕層が絡む麻薬事件の摘発が相次いでおり、報道でマヤクという言葉を聞かない日はない。

 もう一つ、「イルボン」。日本のことである。3月に着任した私自身も、テレビや街角、飲食店で韓国人同士がこれほど日本のことを話題にしているとは新鮮な驚きだった。

 耳を澄ますと、和食、日本のファッション、日韓の政治的な問題など話題は多岐にわたっている。眉をひそめたり、けらけら笑ったり、会話中の韓国人は表情豊か。日本に対するいろんな感情が読み取れて興味深い。 (ソウル・池田郷)

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