故豊福知徳さん、みやこ町に作品 30年来の親交、城戸さん追悼

西日本新聞 北九州版

みやこ町のレストラン「フォレスト」の玄関にある豊福知徳さんが制作した「透過する空間Ⅰ未来へ」と城戸津紀雄さん 拡大

みやこ町のレストラン「フォレスト」の玄関にある豊福知徳さんが制作した「透過する空間Ⅰ未来へ」と城戸津紀雄さん

城戸石材加工所の従業員と話しをする在りし日の豊福知徳さん(城戸津紀雄さん提供) みやこ町中央図書館の庭に設置の豊福知徳さんの作品「透過する空間Ⅱ未来へ」 豊福知徳さんが描いた豊津町図書館(現みやこ町中央図書館)の設置作のデッサン画の一部(城戸津紀雄さん提供)

 世界的な彫刻家で18日亡くなった久留米市出身の豊福知徳さん=享年94=の作品が、みやこ町中央図書館(みやこ町豊津)などで展示されている。作品設置などに尽力し、個人的に親交があった石材会社「城戸石材加工所」=同町惣社=の城戸津紀雄社長(70)は「素晴らしい作品を町に残してくれた」としのんだ。

 城戸さんによると、豊福さんと知り合ったのは約30年前。九州産業大(福岡市)に彫刻の石を提供していた城戸さんの会社に、同大関係者が豊福さんを連れてきたのがきっかけ。当時、イタリアで創作活動をしていた豊福さんは、帰国の度に城戸さんを訪ね、城戸さんが経営するレストラン「フォレスト」(同町惣社)でワインを飲みながら会話を楽しんだという。

 談笑中のときのこと。「インスタントコーヒーのCMに出演してほしいと依頼された」と豊福さんが打ち明けた。城戸さんは「出演してください」と勧めたが、豊福さんが出演することはなかった。「表に出るのが嫌だったのだろう」と城戸さんは振り返る。

 豊福さんは2000年、レストランに城戸さんの会社の石を使った作品「透過する空間1 未来へ」を贈った。さらに、城戸さんが旧豊津町(現みやこ町)との間を仲介し、旧豊津町立図書館(現みやこ町中央図書館)の庭に「透過する空間2 未来へ」を01年に設置した。いずれも黒御影石の作品だ。

 訃報は19日、豊福さんの関係者からの連絡で知ったという城戸さん。「世界的な彫刻家の作品がみやこ町にもあることを知ってほしい」と話していた。

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