「カレーの日」住民集う 嘉麻市 九州豪雨ボランティア炊き出し契機

西日本新聞 筑豊版

嘉麻市の嘉穂ふるさと交流館であった「カレーの日」のイベント。おそろいのエプロン姿の地域ボランティアが次々と訪れる来場者にカレーを出す 拡大

嘉麻市の嘉穂ふるさと交流館であった「カレーの日」のイベント。おそろいのエプロン姿の地域ボランティアが次々と訪れる来場者にカレーを出す

 嘉麻市大隈町の嘉穂ふるさと交流館で20日、「カレーの日」のイベントが行われた。2017年7月の九州豪雨で、被災した東峰村の復旧作業のため市内に滞在した学生ボランティアのための炊き出しを契機に始まり、住民の交流の場として定着した。世話人代表の〓(ゆずりは)ひろ子さん(70)=同市牛隈=は「地域には独居の高齢者も多く、外に出て、食べて、話をする機会になっている。できる限り続けたい」と話している。

 同市社会福祉協議会によると、九州豪雨が起きた直後の17年7月15日、NPO法人「国際ボランティア学生協会」に所属する関西地区の約100人が、旧大隈小(同市大隈町)を宿泊場所として、東峰村の土砂撤去などに携わったという。

 同15日夕に戻ってきた学生たちがコンビニで夕飯の買い出しをしているのを見た大隈地区の住民が「食事ぐらいだったら、うちらで」と提案。地域活動で顔を合わせるメンバー間で連絡を取り、「カレーを作ろう」と材料を買いそろえた。地元のJAに相談すると、コメ100キロを寄付してくれたという。

 「1回で終わらせたらもったいない」。住民たちは定期的な地域行事につなげようと17年11月から毎年3-5月、9-11月の「20日」をカレーの日と決めた。

 1杯200円。20日が土・日曜日だと子どもの来場が増えるため、「甘口」もそろえる。今月20日は朝からスタッフ10人が調理に取りかかり、交流館ではご飯にカレーのルーをかけながら顔見知りのご近所さんとあいさつを交わした。20人近いグループホームの入所者や幼児を連れた高齢者、市職員らが訪れ、約160食が完売した。次回は9月20日を予定している。

 夫とこれまで5回訪れている飯塚市の主婦、田中律子さん(68)は「嘉麻市に畑があり、知っている人たちがカレーを作っているので毎回楽しみ。家でもカレーは作るけれど、普段会えない人とゆっくり話ができる」と話した。

 

※〓は「木へん」に「葉」

 

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